しろくまごろー

ふわふわ雑記

からあげと感想

私のおかあさんは、その昔「からあげ娘」と呼ばれてたくらいにはからあげが好きだったらしく、その娘である私もからあげが好きだ。
鶏肉に衣をつけて揚げる、肉・油・炭水化物というジャンクフードの極みみたいな存在だが、やっぱりおいしいのでついつい食べてしまう。

そんな私の家の近くに、チェーンのからあげ屋さんができた。
自家製のタレをたっぷりかけたからあげが自慢らしい。

たしかに私はからあげが好きだが、毎日食べないと気が済まないとか、別にそういうレベルではない。たまーに食べたいなと思うくらい。
そもそもからあげがきらい、という人はそんなにいないだろうし、要は私も普通くらいだ。普通くらいにからあげが好き。

なのでオープンの日にワクワクしてそのお店に行くとか、別にそういうこともなく、オープンしてしばらくしてからそのお店に行ってみた。

大きいからあげに特製の塩ダレがかかった、からあげ丼を食べてみたのだけど、まぁ、可もなく不可もなく、といった感じだった。
からあげはそもそもおいしいし、塩ダレというのもだいたいおいしい、白米もおいしいから、おいしいものをおいしいものに載せておいしいものをかけているわけで、まぁそりゃおいしいよね、という、なんともつまらない感想しか出てこなかった。

つまらない感想といえば、当たり障りのないコメントをすると、たまに「もっとなんかないの?」みたいなことをいう人がいる。
つまらないこと言ってる私も私だが、コメントをする対象になにかもっとあれば、コメントも変わる気がする。

もしこのからあげが信じられないくらいニンニクを効かせていたりしたら、「すごいニンニクがガツンときてすごかった」みたいな特徴を私だって言える。
感想自体はまさに小学生並みの感想だけれども…それでも「おいしい」以上のことは言える。

自分が出したなにかに対して当たり障りのないことを言われるっていうことは、その何かに特別惹かれるものがなかったとか、引っかかりがなかったとか、あるいはトガったコメントをしづらい人だとか、提示する側にも問題があるんじゃないかなあと思う。

そもそも興味なかった、みたいな話もあるかもだけど。
興味ない話をされて反応見られるときが一番困るよなあ…興味ないことに興味あるふりをするのはけっこうつらい。
他人事なら、「そんなもんどーでもいいだろ」とか言えるけど、自分ごとだと付き合いとか、人間関係とか、そういうリアルなところで人の話題を突き放すことは難しい。