しろくまごろー

ふわふわ雑記

鉄道

電車の型番がどうだとか、ダイヤがどうだとか、そういうことはあんまり興味はないけど、なんとなく鉄道がすきだ。
日本って狭いようで意外と広くて、稚内宗谷岬から鹿児島の佐多岬まで直線距離でも1,888kmあるらしい。
地球の外周が40,075kmなので、稚内から鹿児島までで地球の外周の4.7%くらいの長さがあるということになる。すごい。
家から駅までの1km弱歩くだけでもひーこら言ってる私からすれば途方も無い数字だ。

宗谷本線で稚内から旭川
函館本線旭川から函館
津軽海峡線で函館から青森(北海道新幹線の開通でなくなってしまったが)
東北本線で青森から東京
東海道本線で東京から神戸
山陽本線で神戸から門司
鹿児島本線で門司から鹿児島

と、在来線だけで稚内から鹿児島まで通じている。
北陸は、とか、四国は、とか、山陰は、とか色々あるがとりあえずこれで行ける。
新幹線の開通によって第三セクターに移行してしまった区間もいくつか存在するが、こういうすごい長い距離が鉄道でひとつなぎになっているというところにものすごいロマンというか、そういうものを感じる。

さいころは鉄道といえば男の子が好きなもの、といった感じで、いまの私からは想像もできないが、ぬいぐるみが好きだった小さな私は鉄道にはさして興味を示していなかったと思う。
大きくなって、18きっぷを使って貧乏旅行をしているうちに、いつの間にか周りと比較しときに鉄道には詳しくなっていたし、鉄道だけで日本中いろんなところに行けるということも知った。
自分が乗ってきた路線がどういうところを通ってどこまで通じているのか調べるのも楽しかったし、その路線に付随する歴史とか、そういうのも好きになった。
(それと同時に、危険だったり迷惑な行為をする鉄道オタクのことは嫌いになった。)

別に、鉄道は男の子の趣味とか、ぬいぐるみが女の子の趣味とか、いまは全く思わないし、そういう風に分ける意味も今となってはわからない。
私はカッコつけて生きたいなと思うし、男の人がかわいいもの好きでも別にいいと思うのだけれど。

ただ、それと同時に同性の友達は減ったように思う。
大きめのリュックに最低限の服と化粧品だけを入れてひたすら移動をする旅を続けていたのだが、こういうスタイルの旅行に賛同してくれる女子はやっぱり少ない。少ないだけでいるのだけど。
でもまぁ、私が勝手にそういうことやってるだけで付き合い悪くなっちゃうような関係はしょせんその程度だったってわけで、日本全国あっちこっち行った経験の方がずっといいものだと思う。

朝日の昇る山奥のすごくさみしい駅で、寒さに震えながら、東京では考えられないようなスパンでしかやってこない電車を待つ。
寒くて寒くて、ようやくやってきた電車に乗って、暖房の効いた車内に入った瞬間になんだかすごくホッとする。
機械であたたかくなった車内に入っただけなのだけど、なんだか人がいる感じがする。
東京を走る電車の1/5とか、あるいは1/10しかない車両にお客さんは私と数人だけ。
それでも、なんだかそこにいる人の濃度というか、感覚というか、温度というか、そういうものは東京の電車に乗っている時よりも濃い気がした。
東京では10両とか15両とかある電車にこれでもかという人が乗っていて、電車なんか来るだけでうんざりするし、それに乗らないと生活できないという現実にもうんざりする。乗ってもほっとなんかしないし、なんなら乗った瞬間にもう降りたい。
とても冷えた冬の日に、電車に乗るっていう行為が、場所が異なるだけでこうも違うのか。

そんなことを、急に寒くなった東京のど真ん中で思い出した。